時として超巨大なプロジェクトに出会い、あらゆる職種とレベルの高いプロジェクトマネージャーに率いられ、人の持つあらゆる才能を目の当たりにする瞬間がある。事業の素晴らしさと自分の無力さに打ちのめされる瞬間だ。しかし、すごいのはその現場で惜しみなく出される素晴らしい人のアイデアと課題に対する提案の出されるスピードだ。このアイデアだけで通常の企画なら三ヶ月はかかるのではないかと思える企画がその日に出され翌日には検証されているのだ。エンジニアは開発だけでなく発想や心理学、自分自身でディベートを行いながら自分を検証する能力が必要だと痛感する。簡単なことではないが大変面白い。

この世界では企業のプライドやしがらみなどと言った思惑が全く通じない世界であり、自分自身がその場で対応できなければ去らなければならない厳しい現場だ。私はありがたいことにもこの世界を見てきたおかげで、普段の企画立案では多いに役立っている。次の世代へ伝えていきたいと強く願っている。